中学校

junior

特色ある教育プログラム

麗澤瑞浪の教育は、「出藍の教育」

「出藍(しゅつらん)の誉れ」という言葉をご存じでしょうか。中国の思想家、荀子(じゅんし)の書いた『勧学』に次のような一節があります。「青は之を藍より取れども藍より青く、氷は水之を為せども水よりも寒たし」と。本校では、教えを受けた生徒が、教員よりも力をつけて成長することを、「これほど喜ばしいことはない」と考え、生徒への教育を惜しまない姿勢を「出藍の教育」と表しています。

探究・キャリア教育

自分の未来を切り開く

どんな未来が来ても生き続ける
「予測不可能を楽しむ」感性を磨き、
興味を深める手法を、実践を通じて学びます。

体験・探究型総合学習「RISE」

  • Reserch

    【調査・研究】

    テーマに対してグループごとに様々な視点で調査します

    [身につく力]
    情報収集力
    分析力
    発想力
  • Identity

    【主体性】

    興味を持ったことの課題設定をし、自らの意見をまとめます

    [身につく力]
    表現力
    発信力
    課題発見力
  • Study

    【学び】

    意見交換や体験を通して得た気づきを発展させます

    [身につく力]
    応用力
    情報精査の力
    思考力
  • Experience

    【体験】

    様々な触れあいを通じ、五感を活用して理解を深めます

    [身につく力]
    協働の力
    異文化・自文化理解の力
    積極性

MIETAN フロントランナーによるアクティブラーニング(能動的学修法)

あなただからこそ解決できる社会課題がある

「自分の住んでいる町を生き生きさせるために、あなたができることは何ですか」「毎日の移動で不便を感じたことはありませんか。どんなサービスがあればその不便は解決されますか」など、身の回りには様々な課題があります。社会の最前線で活躍する若手フロントランナーの手ほどきを受けながら、グループで社会課題の解決に挑む探究型行事を年2〜4回実施しています。

Discovery Saturday

豊富な探究学習プログラム

自分の「興味・関心」の高い分野について学ぶプログラムです。学年の垣根を越え、“答えのない問いに向かう経験”は、授業や部活動とは異なる学びを深められる大変貴重な機会です。ドローンやプログラミング、ベジタブル研究など様々な分野の講座が開講されています。土曜日の午前中に活動しています(自主活動)。

社会で活躍する講師から広い社会を知り、夢を描くことや“興味・関心”を発見する「文化講演会」

講演後に行列ができ、質問が止まりません。コーヒーハンターのJosé.川島良彰氏に、世界最高品質のコーヒーを追求する情熱と体験を講演いただきました。

やってみることで分かること、様々な体験を大切にします。振り返りを行い、自分との対話をする「日本文化体験」

「琴・茶道・書道・染物・陶芸」の5つのコースから選べます。五感を使って学ぶ「日本の伝統文化」体験です。

Student's Voice

夢の実現に向けて、
とても貴重な経験ができました

斎藤 芹奈 さん(高校3年) 
三重県松阪市立第三小学校出身

私はDiscovery Saturdayで「未来の教師」を受講しました。この講座は実際に自分が教師となって1限分の授業を行うものです。実際、受講し学んだ時間はとても充実した時間になりました。人前で話し伝えることの難しさを改めて痛感しましたが、先生方の細やかな指導のもと指導案や板書計画書を作り上げ、練習を積み重ねて最後に仲間を前に発表(授業)をすることができました。上手な「伝え方」「話し方」「表現方法」などここでの学びは普段の授業だけでは学べないものばかりで大きな刺激になりました。これを自信に変え、学んだことを生かし、これからもいろいろなことにチャレンジしていきたいです。

英語・国際教育

世界で活躍するために

変容を続ける世界で求められる人材となるための
「英語力」「国際的日本人の素養」を身につけます。

5ROUNDシステム

麗澤瑞浪独自の5ROUNDを確立

中学では5ROUNDシステムを取り入れています。本校の特長は全ての授業をネイティブと日本人教師の2人体制で行っている点にあります。従来型の授業のように初めから音や意味や文法を一度にインプットするのではなく、右図のように段階的に情報を入れることで定着をはかり、最終的にその英文を自在に操って自己表現できることを目標としています。5ROUNDの過程で日本人教師による文法に特化した授業も行われるため、文法についてもしっかり学ぶことができます。ネイティブと日本人教師との相乗効果で、リスニングや英語でのアウトプットはもちろんのこと、実力テストや英検等の成績においても大きな伸びが見られます。

  • 週6時間ネイティブ教員

    中学3年間、全ての授業をネイティブ教員と日本人教員の2人体制で担当します。ネイティブ教員の発音を聞き続けることで自然にリスニング力が身につきます。

  • 週1回のオンライン英会話

    外国人講師と週1回、1対1の英会話レッスンを受けることができます。外国人と臆することなく英語で話す機会は、スピーキング力、リスニング力ともに身につきます。

  • 国際交流イベント

    外国人留学生や外部講師とのシンポジウムや、海外留学提携校との発表交流会を行います。国際的日本人としての第一歩を踏み出すチャンスがここにあります。

  • 交換留学

    学校として独自の留学プログラムを確立しているのは本校の強みです。オーストラリア、カナダなど海外提携校への留学(3か月から1年間)が可能です。

Student's Voice

国際化を語る前に自国の歴史、
文化が語れる人間に

髙瀬 清弥佳 さん(高校3年) 
岐阜県瑞浪市稲津小学校出身

グローバル化が進み、英語の重要性が高まっている中、同じくらい大切なのは自国の歴史、文化の観点から得られる慣習や価値観に自信を持つことだと思います。私たちが「日本人」であるためには、日本の歴史や文化を後の人々に伝えていくと同時に、他国の人たちに説明ができるようにする必要があります。私は中学2年生のときに個人的に応募したインド派遣プログラムで日本の当たり前がいかに希少なものであるかを学んでから、自国のことを知ったうえで他国の歴史や文化を知ることの楽しさに気づきました。もっと言語力を強化して異文化交流でお互いの国の良いところをいきいきと語り合ってみたいです。

道徳教育

大学の道は、明徳を明らかにするに在り

上の句は、中国の古典『大学』の冒頭の一節です。“大学の道”とは、学問や人間教育の目的を示しています。“明徳を明らかにする”とは、人間には生まれながらにして天から徳性が授けられており、素直な心で自らの徳性を磨き、発揮していくことが人としての本来の道である、という意味です。本校の創立者・廣池千九郎は、物質や金銭を得る方法ばかりを教える知識偏重の教育を厳しく戒めました。
そして、人間教育の根本は、日常生活の中で徳を積んで人間性(品性)を高め、安心と幸福の人生を切り拓く方法を学ぶことである、と教えました。実際、1935(昭和10)年に開設した道徳科学専攻塾(本校の前身)では、大講堂や食堂、寮などに扁額を掲げ、講義だけでなく、食事や掃除などの日常生活のあらゆる場面に際して、道徳的な考え方や行動のあり方を自ら説き示しました。

知徳一体

創立者・廣池千九郎が提唱した道徳科学「モラロジー」に基づく知徳一体の教育を基本理念とし、感謝の心・思いやりの心・自立の心を鍛えることを最も大切にしています。

Teacher's Voice

不便・不自由から気づくこと

高橋 周作 先生

本校では約半数の生徒が寮生活を送っています。部屋は学年混成で、朝から日課が決まっていて先輩や後輩と寝起きを共にします。掃除や洗濯は自分で行うので、入学して多くの寮生が親のありがたみを実感します。家にいると、ご飯が出てきて当たり前、洗濯や掃除もしてくれる。それが当たり前でなかったことに気づき、感謝の心が湧いてくるのです。「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、10代のうちに不自由さや不便さを経験することで、気づける大切なことがあります。これは、私自身の経験からも強く実感していることです。

Student's Voice

先輩や仲間からの支えを、後輩へつなぐ

浦沢 さくら さん(高校3年) 
神奈川県海老名市立杉本小学校出身

私の中学校生活は女子寮の入寮と共に始まりました。まったく新しい環境に置かれた私は当時、この生活を続けられる自信がありませんでした。そんな私が高校でも寮生活を続けているのは、先輩方や仲間たちの存在があったからです。いつも一緒にいる分、みんなで同じ苦労を乗り越え、先輩方は自身の経験から私たちを支えてくださいました。私もいつの間にかたくさんの後輩を抱え、支える立場となりました。先輩方がしてくださったように、次は私が得た「寮での経験」を活かし、みんなの力になりたいと思えるようになりました。

Graduate's Voice

多様な個性と価値観から...
他者の立場に立って考えるということ

照下 真女 さん(2010年卒業) 
小豆島出身。東京大学・大学院卒。
UN WOMEN、JICAで働く。2021年、NEWPEACEに転職。

小学生の頃に読んだマザーテレサの伝記に強く心を打たれ、世界中で誰か困っている人の役に立つような人になりたいと、「外の世界」に目を向けていた私を、ありがたいことに両親は中学校から小豆島の外の学校に送り出してくれた。同時多発テロやアフガン戦争など、刻一刻と変わる世界情勢を目の当たりにしながら、「生命の危険に晒されることない平和な世界にするために、できることは何か」を自問した麗澤瑞浪での学生時代。全国から集まった仲間と寝食を共にする生活は、多様な価値観を受け入れ、時にぶつかりながらも、互いを尊重し合うことの大切さを学ぶことに他ならなかった。そして今、社会課題と向き合う仕事をする上で、社会に起きている課題を多角的視点で捉えながら、相手の立場に立って理解する、という麗澤で学んだことを大事に、より良い世界を作るための一歩を積み重ねている。

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