麗澤瑞浪ならではの教育


麗澤瑞浪の教育

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EDUCATION THROUGH GOLF

ゴルフによる人格教育

 麗澤瑞浪のキャンパスには、27ホールを有するゴルフ場があります。初代校長の廣池千英先生は、ゴルフをこよなく愛し、以下のような言葉を残しています。
 「ゴルフは、人生行路と全く同じで、正道を真直に一歩一歩確実に漸進すれば、やがて目標に到達する。それに常に謙虚で強固な意志をもって粘り抜くこと、絶えざる研究と訓練等が絶対に必要である」
 そこで本校ではゴルフを校技として定め、全校生徒が体育の授業でゴルフを学びます。指導には、ティーチングプロA級、ジュニア指導者資格を有し、日本ゴルフ協会ナショナルチームでのコーチ経験のある方をお迎えしています。

岐阜プロゴルフ会 会長
中部ゴルフ連盟
ジュニア育成委員

長谷川 一弘

 ゴルフは、人間性や社会性を育むのに最適なスポーツです。私は、ゴルフを通じて子どもたちが自分の魅力や個性を見つけ、自立心を育てることを心から願っています。
 ゴルフの特徴は、自己責任のスポーツであることです。コースではアドバイスをしてくれる人も審判員もいないため、自分で状況を判断し、選択し、スコアも自己申告でつける必要があります。この自己責任の精神は、社会に出たときにも非常に役立ちます。生徒たちには、ゴルフを通じて自己を律することの大切さを学んでほしいと考えています。
 また、ゴルフは「ミスのスポーツ」とも言われます。失敗はつきものです。しかし、その失敗をどう受け止め、次にどう活かすかが重要です。ゴルフを通じて、失敗を受け入れ、それを乗り越える力を養ってほしいと思います。
 ゴルフを通じて学ぶことができる尊敬、礼儀、責任、正直、スポーツマンシップ、忍耐、感謝、思いやり、自立といった価値観は、人生のあらゆる場面で役立つものです。これらの価値観を身につけることで、生徒たちは健全な判断力を持ち、自信を持って行動できるようになります。
 実際に学んだ生徒たちの成長を見ると、ゴルフを通じて仲間との絆を深め、感謝の心を育んでいることが実感できます。ゴルフは単なるスポーツではなく、生徒たちの人生を豊かにする素晴らしい教育の一環であると確信しています。

ゴルフで育む「9つの価値観」

  • 尊敬(Respect)
    尊敬の気持ちを示す

    パートナーや周りの人、道具、ゴルフ場、コースやゲームに敬意を示す。

  • 礼儀(Courtesy)
    礼儀正しく振舞う

    出会う人たちへきちんと挨拶をし、周囲を気遣う配慮(他の人がショットする際はじっとして静かにする)する。

  • 責任(Responsibility)
    コースに対する責任を持つ

    ゴルフコース上での行動に責任をもつ。ディポット・ボールマークを直す、バンカーをならす、プレーのペースを守る。

  • 正直(Honesty)・誠実(Integrity)
    正直にプレー、誠実に行動する

    審判がいないスポーツなので、自分でスコアや違反を正しく申告する。他の人が見ていない時でも行動や行為に責任があることを知る。

  • スポーツマンシップ
    (Sportsmanship)

    スポーツマンシップを培うマナーとルールをよく知り順守する。

  • 忍耐(Perseverance)
    忍耐をもってプレーする

    失敗したり、障害に出合ったとしても、自分やパートナーの成功ためにやるべき考えと行動をとる。

  • 感謝(Thanks)
    感謝の心を養う

    自分がプレーできること、一緒にプレーしてくれる仲間がいること、すべてのことに感謝する。

  • 思いやり(Consideration)
    思いやりの心を養う

    自分と関わるすべての人が気持ちよくプレーすることができるように思いやりの気持ちを発揮する。

  • 自立(Independence)
    自分が決めて行動した結果を引き受ける

    コース上では自分の判断で戦略を考え、クラブを選択し、プレーする。プレー以外の場面でも、自分で考え、決断し行動する。

CAMPUS-BASED EDUCATION

自然豊かなキャンパスを活用した情操教育

 麗澤瑞浪の生徒は、なぜおおらかなのか。なぜ共感力やコミュニケーション能力が高いのか。その答えは、瑞浪の大自然に抱かれて学校生活を送っているからです。暑さ寒さ、急な雨や雷、さまざまな虫との遭遇、思い通りにならない自然と向き合うことで、人は自ずと謙虚となり、自然に対する畏敬の念、創意工夫する想像力を身につけることができます。解剖学者の養老孟司さんの言葉を借りれば「自然の中で身体を動かすだけで無意識に教育を受けている」ことになるのです。
 麗澤瑞浪では、もう一歩踏み込んで、生徒たちに豊かな自然体験を提供しています。キャンプインストラクターの資格を有する先生と生徒たちが一緒にキャンプをして、数値では表現できないとても豊かな時間を過ごしています。

保健体育科教諭
中学男子寮チューター
キャンプインストラクター

藤原 司

キャンプの魅力は非日常を味わえることです。ゆっくり焚き火を見ながら、自然の中で自分で調理した食事を食べる。それが、学校という場所で体験できます。普段は「教師」と「生徒」という関係性ですが、一緒にキャンプの時間を過ごすと、より近い距離での関わりができ、普段では見えない表情を見ることができます。キャンプに何度か参加した生徒は、テントの立て方や薪割り、道具の準備・片付けなどを学年関係なく教え合うという姿勢が随所に見られ、キャンプ体験を通して大きく成長していることを実感しています。あえて不便を経験するキャンプを通じて、自然の大切さや非常時での対応力、自然の中で生きていく力を身につけることができます。最終的には、生徒自身がキャンプの企画・立案・実行・修正まで行えるようになってもらいたいと期待しています。

育みたい力 主体性・多様性・協働性・判断力・課題発見力など

春日井 一駆さん

高校2年生
恵那市立山岡小学校
(岐阜県)出身

世界が違って見えた、学校内での大自然キャンプ

 キャンププログラムに参加し、多彩な経験を得ました。これまでキャンプをしたことが無かったのですが、インストラクターの方々や、先生にサポートしてもらいながら、自然と最初の一歩を踏み出すことができました。いつも通っている学校の敷地内にテントを張り、豊かな木々に囲まれ、見上げると広い空の下と大自然の中でのキャンプ。いつも見ていたはずの景色がなんだか違って新鮮で、輝いて見えました。だからなのか、見て・聞いて・触って・考えて、目の前で起こる一瞬一瞬の出来事を、想定外も含めて全力で楽しむことができました。また、一番印象に残っているのは、「立つ鳥跡を濁さず」という教えです。
 自分たちが使わせていただいたのだから、綺麗にすることは当然。この教えは、自分の心の奥深くへと残り、日常生活の他の場面でも応用していきたいと感じました。