2026年04月27日
【麗澤瑞浪中学・高等学校監修記事】
「学校行きたくない」と感じたとき、あなたは自分を責めていませんか?理由がはっきりわからなくて余計につらい、という人も多いはずです。
この感情は甘えでも弱さでもありません。疲れた心がSOSを出しているサインです。
この記事では、学校に行きたくないと感じる原因・理由別の対処法・親への伝え方・相談先をわかりやすく解説します。
また、麗澤瑞浪中学・高等学校の在校生285人に実施したアンケートから、実際に「気持ちが楽になったきっかけ」もご紹介します。
今この瞬間につらい気持ちでいる人に、少しでも前向きになれるきっかけが届くことを願っています。
「学校に行きたくない」という気持ちは、甘えでも怠けでも異常でもありません。
文部科学省の令和6年度調査では、小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人と過去最多を更新しました。
これは在籍児童生徒の約26人に1人(3.9%)にあたります。高校生の不登校も67,782人にのぼります。
あなたは一人ではありません。
「行きたくない」と感じることは、心や体が「少し休んで」「助けて」とサインを出している状態です。
その気持ちを「おかしい」と思う必要はありません。中学生でも高校生でも小学生でも、年齢に関係なく誰にでも起こりうることです。
まずは、その気持ちをそのまま受け止めてください。
「学校に行きたくない」と感じる理由は人それぞれです。
はっきりした理由がわからなくてもかまいません。「なんとなく行きたくない」「体がだるい」「気が重い」という感覚も、立派な理由です。
ここでは、よくある7つのケースを紹介します。
自分に近いものがあれば、その後の対処法も参考にしてみてください。
クラスの友達と気まずくなった、グループに入れない、仲良しだった子と関係が変わった。友達関係のトラブルは、学校に行きたくない気持ちの中でも最も多い原因の一つです。
「自分が悪かったのかな」と自分を責めてしまう人も多いですが、人間関係はどちらか一方だけの問題ではありません。
うまくいかない時期があるのは自然なことです。
先生に怒られた、注意されてから顔を合わせるのがつらい、授業中に指名されるのが怖い。こうした先生との関係が原因になることも少なくありません。
「先生に嫌われているのかな」と感じると、毎日学校に行くのが憂鬱になります。
先生との関係に悩んでいる場合は、別の信頼できる大人や友人に話してみることも一つの方法です。
授業の内容が理解できない、テストの点数が悪くて恥ずかしい、提出物が出せていない。勉強への不安やプレッシャーが積み重なると、学校そのものが怖い場所になっていきます。
「わからないまま授業に出るのがつらい」という気持ちは、真剣に勉強に向き合っているからこそ生まれるものです。
「特別な理由はないけど、なんか行きたくない」「体は元気なのに気持ちがついていかない」という経験がある人も多いはずです。
はっきりした理由が見つからないからといって、その気持ちは本物でないわけではありません。心が疲れているとき、体より先に「もう限界」とサインを出すことがあります。
理由がわからないなんとなくの「しんどさ」も、れっきとしたSOSのサインです。
特定の人から繰り返し嫌なことをされる、グループから外される、無視される。これは明らかにいじめです。
「これっていじめなのかな」と悩む必要はありません。
自分が傷ついていると感じたら、それは深刻に受け止めるべき状況です。
一人で抱え込まず、信頼できる大人に伝えてください。
朝起きられない、立ちくらみがする、午前中は特につらい。これらは「起立性調節障害(OD)」という体の病気が原因の場合があります。
意思の問題や怠けではなく、自律神経の乱れによって体がうまく動かない状態です。
思春期に多く見られ、適切な治療や対応が必要です。「気合が足りない」と自分を責めず、医療機関に相談することをおすすめします。
過敏性腸症候群(学校に行く前になるとお腹が痛くなる)や、適応障害など、体や心の病気が背景にある場合もあります。
気になる症状が続く場合はかかりつけ医や内科・小児科に相談してみましょう。
麗澤瑞浪中学・高等学校の在校生285人にアンケートを実施しました。
出典:麗澤瑞浪中学・高等学校 2026年在校生アンケート
「学校に行きたくないと感じたことはありますか?」という問いに対し、23.9%が「ある」、30.9%が「ときどきある」と回答しました。
全くないのは17.5%で、54.8%と半数以上の生徒が、学校に行きたくない気持ちを経験しています。
「行きたくない」と感じることは、誰にでもある経験です。大切なのは、その後どう行動するかです。
出典:麗澤瑞浪中学・高等学校 2026年在校生アンケート
アンケートでは「気持ちが楽になったきっかけ」も聞きました。
在校生の声を一部ご紹介します。
引用:麗澤瑞浪中学・高等学校 2026年在校生アンケート
多くの生徒に共通していたのは「一人で抱え込まず、誰かに悩みや辛さを話した」という行動でした。
麗澤瑞浪の教員17人にも、生徒への関わり方についてアンケートを実施しました。
出典:麗澤瑞浪中学・高等学校 2026年教員アンケート
まず、「学校に行きたくない様子の生徒が増えている、または目立つと感じることはありますか」という問いに対し、「よく感じる(11.8%)」「ときどき感じる(76.5%)」と答えた教員は合わせて88.3%にのぼりました。
多くの先生が生徒の変化を日常的に感じているからこそ、次のような関わり方を大切にしています。
引用:麗澤瑞浪中学・高等学校 2026年教員アンケート
「気づく」「受け止める」「待つ」。
この3つを大切にしている先生たちがそばにいる環境が、麗澤瑞浪の特徴の一つです。
麗澤瑞浪は寮生活をする生徒が、全校生徒の約半数の学校です。放課後も夜も、友人と先生がすぐそばにいます。
在校生のアンケートでは「同じ寮の子に相談した」「友達と正面からぶつかって互いを理解し合えた」「落ち込むことがあっても友達と話して笑えた」といった声が多く寄せられました。
「友人と話した」「先生と話した」という回復のきっかけは、他の学校でも起こりうることです。
しかし「すぐそばに話せる人がいる」という環境は、寮のある学校ならではの強みです。
一人で部屋に閉じこもらなくてもいい、隣の部屋に仲間がいる。その安心感が、「しんどい」をひとりで抱えない環境を作っています。
「完全に解決しなくていい」。今日一日を少し楽にすることだけを考えてみましょう。
麗澤瑞浪の285人の在校生アンケートで実際に効果があった方法をもとにご紹介します。
アンケートで最も多かった回復のきっかけが「誰かに話した」でした。
話すことで解決しなくても、気持ちが少し軽くなることがあります。
友人でも、先生でも、家族でも、誰でもかまいません。「うまく話せなくてもいい」「全部説明しなくてもいい」。
「なんか最近しんどくて」の一言から始めてみてください。
体も心も疲れているとき、休むことは回復のための行動です。逃げではありません。
無理して登校を続けることで、症状が悪化するケースもあります。
「今日は休もう」と判断することは、自分を守るための大切な選択です。
「明日から毎日行けるようにしなきゃ」と考えると、プレッシャーが大きくなります。
「今日の午前中だけ行ってみる」「1時間目だけ出てみる」という小さな目標に切り替えてみましょう。
「今日一日だけ」と考えると、少しだけハードルが下がります。
音楽を聴く、絵を描く、ゲームをする、動画を見る。
好きなことをすることは、心のエネルギーを回復させる大切な時間です。
「こんなことしてていいのかな」と罪悪感を持つ必要はありません。心が回復するための時間として、自分に許可してあげてください。
親や先生には言いにくいとき、匿名で相談できる窓口があります。
チャットで相談したい場合は、「よりそいホットライン」がウェブチャットの利用ができます。
話すのが難しければ、文字を打つだけでも大丈夫です。
子どもが「学校行きたくない」と言い出したとき、親としてどう対応すればいいか、戸惑う方も多いはずです。
まず知っておいてほしいのは、この言葉はSOSのサインだということです。
よかれと思ってかけてしまいがちな言葉が、子どもを追い詰めることがあります。
❌ やってしまいがちなNG対応
「甘えてはダメ」「みんな頑張って行ってる」
→ 子どもは「自分の気持ちはわかってもらえない」と感じ、次から話してくれなくなることがあります。
「理由を無理に聞き出そうとする」
→「どうしてなの?」「なんで行けないの?」と繰り返し聞くことで、うまく言葉にできない子どもを追い詰めてしまいます。口調が強くなると、さらに心を閉ざしてしまう可能性があります。
「とりあえず今日だけ行ってみて」と無理に登校させる
→ 無理な登校が症状を悪化させる場合があります。まずは子どもの気持ちを優先し、状態を把握することが先決です。
「どうしてあげればいいかわからない」という保護者の方も多いはずです。
まずは次の4つのステップを意識してみましょう。
まず話を聞く
「そうか、行きたくないんだね」と、まず気持ちをそのまま受け止めます。解決しようとせず、聞くことに集中します。
否定しない
「それくらいで」「気のせいじゃない?」という言葉は避けましょう。子どもにとってのつらさはリアルなものです。
一緒に考える
「どうしたい?」「どんな気持ちなの?」と、子ども自身が自分の気持ちを整理できるよう手伝います。
専門家につなぐ
状況が続く場合は、スクールカウンセラーや相談窓口を一緒に探してみましょう。
学校のスクールカウンセラー:学校に配置されているカウンセラーに相談できます。
子ども本人が行きにくい場合、保護者だけで相談することも可能です。
「行きたくない」が続いていると、「このまま不登校になってしまうのか」「転校したほうがいいのか」と不安になることもあるかもしれません。
まず知っておいてほしいのは、選択肢はたくさんあるということです。
大切なのは「学校に行けないこと」を問題として見るのではなく、「今の状況で何ができるか」を一緒に考えることです。
麗澤瑞浪中学・高等学校は、寮生活を通して24時間、仲間や先生がそばにいる環境が整っています。
新しく本校での生活を志す中高生の中には、「新しい環境で心機一転がんばりたい」「寮生活を通して自分を律し、しっかりと成長したい」という思いを持って入学してくる生徒も多くいます。
また、本校には常勤のスクールカウンセラーが在籍しており、カウンセリングルームで待機しています。
日々の生活の中で感じる悩みや不安について、いつでも気軽に相談できる体制を整えており、生徒一人ひとりの心の成長もしっかりと支えています。
「学校行きたくない」に関してよく寄せられる疑問をまとめました。
気になる質問から読んでみてください。
「学校行きたくない」という気持ちは、弱さでも怠けでも甘えでもありません。心や体が「少し休んで」「誰かに話して」と知らせているサインです。
麗澤瑞浪の在校生285人へのアンケートでも、多くの生徒が「学校行きたくないと感じたことがある」と答えています。そして気持ちが回復したきっかけとして最も多かったのは「友人と話した」「先生と話した」という、誰かと話すという行動でした。
まず一人で抱え込まないこと。それだけで、今日という日が少し違って見えてくることがあります。
もしあなたが「自分に合う環境で学び直したい」「24時間そばに仲間と先生がいる環境に変えたい」と思っているなら、麗澤瑞浪の寮生活という環境が一つの選択肢になるかもしれません。
学校見学・相談は随時受け付けています。
ひとりで抱え込まず、まずは相談してみてください。