※2024年4月1日現在
※本校は6年間の中高一貫教育を学則で定めており、麗澤瑞浪中学・高等学校と通称しています。
校名の由来
「麗澤(れいたく)」という言葉は中国の古典である『易経』の中にあるものです。廣池学園の創立者である、法学博士 廣池千九郎(ひろいけちくろう)は、この言葉を「麗澤は太陽天(てん)に懸(かか)りて万物(ばんぶつ)を恵み潤(うるお)す義(ぎ)なり」と説明しています。
『易経』によると「麗澤」とは「互いに水脈がつながっている二つの泉」を意味しています。それら二つの沢(泉)は互いに水を補い合って涸(か)れることがないように、私たちも互いに補い合い、切磋琢磨(せっさたくま)することによって向上することを教えている言葉です。
また「麗」とは、自然物がそれぞれの法則に従って存在しているように、私たちも人間としての正しい行いをすることによって生存発達するということを意味しています。廣池千九郎が、青年時代に学んだのは、小川含章(がんしょう)先生の「麗澤館」という塾でした。廣池千九郎はこの最初の師を終生尊敬していました。
元来、麗澤という言葉は学ぶ側の態度を表すものですが、廣池千九郎は、そこに働いている教え育てようとする側の心を強調して、太陽の恵みに例えているのです。学ぶものは励ましあいながら正しい努力を続ける。教えるものは太陽が万物を育てようとするような公平な愛情でこれを導く。この両者の融和によって真の教育を実現することを「麗澤」という言葉にこめています。
ブランドマーク(校章)について
校章にデザインされている植物は「万両(まんりょう)」です。創立者の廣池千九郎は、葉陰にひっそりと赤い実を結ぶさまが謙虚な心にも似ているとして、こよなく愛しました。後にこれをかたどって校章にしました。
万両(まんりょう)とは….
ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑小低木です。日本原産で山の中に自生しています。また観賞用として栽培されています。6月から7月にかけて葉陰に白い花を咲かせ、冬には朱紅色の小さな球形の実をつけます。