2024年05月29日
本校はドーム球場約60個分の敷地を所有しており、敷地内にはゴルフ場やブルーベリー畑もあります。
2021年からゴルフ場の再整備が検討され、それに伴いブルーベリー畑は駐車場にする計画がありました。
そのことを知った本校の生徒5名(当時中学2年)は「せっかくの畑をなくしてしまうのはもったいない」と感じ、学校に畑の存続を持ちかけました。
自分たちで維持管理をして、自主学習の機会とすることを条件にブルーベリー畑の存続が決まりました!
同時に、本校が推奨するProject活動に指定され、「探究活動奨励金」の第1号となりました。
農作業の経験がほとんどない生徒たちは、畑の維持管理をするにあたり、教員や地元の人たちに枝切りや草刈り、肥料のやり方など一から教わりました。
生徒たちはブルーベリー畑を自ら維持管理する中で、この活動かSDGs目標12「つくる責任、つかう責任」の中にある
「2030年までに、人びとがあらゆる場所で、持続可能な開発や、自然と調和したくらし方に関する情報と意識を持つようにする。」への貢献になると考えるようになりました。
2022年7月(当時中学3年)には約100kgものブルーベリーを収穫することができました!
収穫したブルーベリーを使って商品開発をし、販売すること、それらの活動の情報を発信することを通じて、瑞浪市という地域の中でSDGsの実践ができるのではないかと
考えた生徒たちは、ジャムにして商品化しようと試行錯誤しましたが、どうしても膨大なコストがかかってしまうため断念せざるを得ない結果となりました。
2023年夏(当時高校1年)の2度目の収穫を機に、収穫したブルーベリーを販売する方向へと切り替えましたが、
生ブルーベリー販売は期間が限られるため完売することが難しく、残った大部分を冷凍することになりました。
冷凍ブルーベリーの流通に向けて試行錯誤を続ける中で、菓子パンに加工することを発案しました。
瑞浪市内のパン屋「Pantry」さんにご協力いただき、2023年12月には、ブルーベリーのパン「ブリオッシュ」の販売が決まりました!
地にカスタードとクリームチーズを塗り、その上にブルーベリーを乗せたブリオッシュは、連日午前中だけで売り切れる人気商品となりました。
(詳しい記事はこちら)
活動はこれだけに留まらず、2024年3月には土岐市にあるパウンドケーキ専門店「Verbara’s」さんとコラボレーションして
「高原のブルーベリーパウンドケーキ」の販売も決まりました!(パウンドケーキの通販はこちら)
(詳しい記事はこちら)
2024年6月(高校2年)の麗明祭(文化祭)では、今までの活動をまとめた展示を行う予定です。
ブルーベリー畑の維持管理、生産、加工、流通・販売を体験的に学び、SDGs「つくる責任、つかう責任」の実践にまで至りました。
現在は後継者となる後輩への引き継ぎにも力を入れています。
ブルーベリー畑の存続を通じて、社会実装を体験し、持続可能性の視野を育てながら、活動に勤しんでいます。
【過去の記事一覧】
2023年12月 【探究活動】SDGsの取り組みが取材されました!
2024年1月 【活動報告】ブルーベリー畑の取り組みをおりべネットワークが取材!
2024年3月 土岐市のパウンドケーキ屋さんとコラボレーション!