ICTツール(情報通信技術)の普及により、いまの子どもたちは簡単に情報が手に入るようになりました。しかし、私が子どものときよりも誘惑が多くなってしまったと感じています。私の学生時代は調べ物をするときには辞書、ゲームをするときにはゲーム機、音楽を聴くときには音楽プレイヤー、携帯は電話とメール以外には使えませんでした。それが、今の子どもたちはそれをすべてスマートフォン一つで行うことができます。何かを調べようと思ってスマートフォンを開いたつもりが、いつの間にか別のことをしていたなど、生徒からよく聞く話です。そして勉強とは関係のないサイトに引き込まれることもあります。また、SNSのネット炎上をはじめ、世界と簡単に繋がることにより、自分や周囲の行動の過ちが取り返しのつかないことになってしまうリスクも高まります。