麗澤瑞浪中学・高等学校

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2019.12.17 生徒の声

読書感想文「こころの木」大賞 受賞作文

 

中学1年生  中村 匠生 (瑞浪市立 釜戸小学校出身)

「ピンチは進化のチャンス」 ~ざんねんないきもの事典(今泉 忠明)を読んで~

 もし誰かが、僕のことを「ざんねんな匠生」なんていう題で本を書いたら怒るだろう。何がそんなに残念なんだろう、と読み始めた。

 「ダチョウは脳みそが、目玉より小さい」
ダチョウは世界最大の鳥で、走るのだって速い。それは進化の過程で身に付けた能力で、生きるためにその力を最大限に発揮できるように努力してきた証だろう。脳みそが目玉より小さいから記憶力が悪いと書かれているがダチョウが記憶力を必要とする場面はあるだろうか。「あそこには怖い敵がいたから近寄らないようにしよう」と記憶しておくことは有効かもしれないが、敵を見つけたら逃げ切るだけの能力はあるのではないだろうか。僕に言わせれば全然「ざんねん」ではない。

 「テントウムシは鳥が吐き出すほどまずい」昔、テントウムシを捕まえようとしたら、手に臭い汁のようなものを付けられた。洗っても洗っても臭いはなかなか取れず、嫌な思いをしたことがある。それからというもの、何となくテントウムシには触ろうとは思わない。「まずい」「くさい」は身を守るための最大の武器なのだ。何が「ざんねん」なんだろう。

 「チベットモンキーは子どもが大人を仲直りさせる」これのどこが残念なんだろう。チベットモンキーの大人は気性が荒く、よくケンカをするという。残念というならこの点だろう。しかし、チベットモンキーのオスは子どもが大好きなので、子どもが仲裁に入るとけんかをしていても二人であやして仲直りするのである。曽祖母がよく、「子ども好きに悪い人はいない」と言っていたが、実はチベットモンキーも優しい心の持ち主なのではと考えると、このエピソードも「ざんねん」と称されるようなものでもない。
 「ホッキョクジリスは、一年の半分以上寝ている」という。今の僕からしたらなんとうらやましい。宿題に追われ、夏休みの終盤を過ごしている僕は、そんなにも寝ているホッキョクジリスがとてもうらやましいと思った。しかし、このリスが僕と大きく違うところは、起きている間にパパっと仕事を片付け、冬眠に入るということである。一気に親近感が無くなっていった。なんだ、すごい奴じゃないか。このリスを見習っていれば、今、僕は苦しんでいないだろう。早く読めばよかった。

 なんとこの本は「ざんねんな」と言いながら、全然残念ではない生き物のオンパレードである。彼らはすべて、生き残るため、短所を長所に、ピンチをチャンスに変えて進化してきたのである。ぼくのピンチは、「今」である。夏休みの間、テニスにゲームにテレビ鑑賞と遊びたい放題やってきた。今、苦しまないために、ぼくはどうすればよかったのか考える良い機会になった。これからはちゃんと計画を立てよう。そして確実に計画を実行しよう。今こそ、ぼくが進化するチャンスだ。「ざんねんな匠生」から、進化したいと強く思った。

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