生徒の声

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「教え」を繋ぐ ~麗澤瑞浪で学んだ「教え」を次の世代に!~

笹原 琳央 高校3年

私の両親は、麗澤瑞浪の出身です。小さい頃から何度も訪問していたので、当たり前のように麗澤瑞浪に通うものだと思っていました。そして実際に入学してからは、私はさまざまな経験を通じ「教え」を得ることが出来たのです。

入寮して四日目、私はある友人と些細なことで喧嘩をしました。それからの、ほぼ一年間、私の寮では友人関係のトラブルが絶えませんでした。そのせいで、私は、毎日のように泣いていたので、母に人間関係の悩みを打ち明けました
そんな時、母もかつて祖父から教えられたという、「三方良し」について教えてくれました。「相手も良し」「自分も良し」「周りも良し」という考え方です。
この「三方良し」を、学校生活で実践することで、自然と周りと衝突することも減り、学校生活も段々とうまく進むようになっていったのです。

生徒会活動も大切な経験の一つです。私の父が在学中、生徒会長を務めていたこともあり、私はかねてより生徒会活動に興味があったので、昨年から生徒会文化委員長として活動しています。
生徒会活動を通じて、特に学んだのは、「たくさんの積み重ねがあってこそ、事を成すことが出来る」ということです。
私たちが今、学んでいることを先人が発見してくれたように、校内の色んな行事にも先輩方の試行錯誤の積み重ねがあります。これは生徒会行事や企画書の制作などを通じ改めて気づいた点です。これは文化委員長にならなければできなかった経験です。

私はもう一つ、大きな経験をしました。それは寮長という役割をいただいたことです。そして、同じ寮の副寮長は、かつて入寮四日目で喧嘩をしたあの友人です。お互い嫌な思いも、喧嘩もたくさんしたからこそ、今では気の置けない仲になったのです。彼女が隣にいてくれるおかげで寮の運営がうまくいっているのです。
このように、私は麗澤瑞浪でたくさんの「教え」を得ました。先生、友人、祖父、母、父。私は何か壁にぶつかる度にたくさんの人から教えを得て乗り越えてきました。そうした「教え」が人から人へと繋げられ、私へと繋がっているのです。

そう考えると、「教え」とは、「教えられる」ことでもありますが、私にも「教え」を繋ぐ役割があるのだと気づきました。私は麗澤瑞浪で多種多様な経験をし、さまざまな「教え」に触れ、その度に自分を成長させることができました。私も次の世代に、麗澤瑞浪で得たさまざまな「教え」を繋いでいきたいと思います。


令和4年度 麗澤瑞浪 感謝の集いにて