生徒の声

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寮の伝統 ~寮生活で学んだ5つの優しさ~

湯浅 梨乃 中学2年

私は寮生活を送る中で、多くのことに気づくことができました。それは、この学校が掲げている「自立・感謝・思いやり」を中心にした友達や先輩・後輩との関わり方、親への感謝の気持ち、周りへの優しさ、挨拶の大切さです。中でも、私は周りへの優しさを特に大切にしています。

一つ目は「厳しさのある優しさ」です。寮にはたくさんのルールがあり、一人が時間に遅れるだけで、寮全体が止まることもあります。また、挨拶や言葉づかい一つでも相手に悪い印象を与える時があるので、先輩方が注意をしてくださいます。私は一年生の時、注意されるのが苦手でしたが、二年生になって後輩ができ、注意することの厳しさの裏には、時間をかけて準備する優しさがあると気づきました。

二つ目は「相手を受け入れる優しさ」です。寮には様々な環境で育った人が集まっています。特に同学年の子とは価値観の違いから意見がぶつかることもあります。しかし、その後に相手を受け入れていくことで、より仲が深まるのだと気づきました。
さらに、新しい考え方を受け入れることで、自分の世界も広がっていきます。自分の考えを押し通すこともできるかもしれませんが、お互いに受け入れる優しさがあるからこそ、居心地の良い寮が成り立っているのだと思います。

三つ目は「勇気のある優しさ」です。相手に受け入れてもらえるためには、まずは自分を見せる勇気が必要だと思います。言いたいことを伝える勇気、相手を受けとめる勇気があるからこそ友達を越えた関係を築くことができるのだと思います。
四つ目は「見返りを求めない優しさ」です。自分の利益を考えずに行動し、気づいたらやっておくという優しさがあるからこそ寮は成り立っているのだと思います。除湿器の水を捨てたり、掲示物を張り替えたり、誰も見ていないところで誰かのことを思って動ける優しさが寮には溢れていると思いました。

最後に、「そっと見守る優しさ」 です。誰かが大変な時にそっと手を差し伸べられるのは寮だからこそだと思います。いつも見ているからこそ、相手の行動が普段と違うと気づくこともあります。
そんな時に、小さく「あなたの味方です」とサインを送るようにしています。例えば普段より長く話したり、お菓子を渡したり自然に接するようにしています。
私は、今までたくさんの優しさをもらってきました。様々な優しさに触れ、寮生活を乗り越えることができました。これからも優しさを受け取るだけでなく、誰かに優しさを与えられるように頑張っていきたいです。


令和4年度 麗澤瑞浪生徒体験発表会にて