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【活動報告】税に関する作文において名古屋国税局長賞を受賞!

4年生公共の授業の一環として行われた「税に関する高校生の作文」において伊東太心(高校1年)が名古屋国税局長賞を受賞しました。
岐阜県内で応募のあった約1500編の中から1番となり、東海地区を管轄する名古屋国税局管内で上位6名に入りました。
11月14日(火)には関係の方が来校され、校長室で表彰が行われました。


名古屋国税局長賞
「税金のゆくえ」
麗澤瑞浪高等学校 伊東太心

 

 僕には、認知症になっている祖母がいる。祖母は、祖父が亡くなった時から物忘れが激しくなり、今では、孫に会っても、名前と顔が一致しない状態だ。そんな祖母は、現在、介護施設に通っている。母たちは仕事に行き、祖母の世話ができないためだ。毎朝従業員の人たちがバスで家に迎えに来て、施設へ連れて行ってくれる。母はそんなサービスのことを、とても有難い存在だ、と言っている。高齢化が進んでいる現代、祖母のようなケースは稀ではなくなってきているのではないかと僕は感じた。
 学校で公民の授業を受けている時、教科書のあるグラフが目に留まった。円グラフが横に二個あり、そのグラフの上には、国の一般会計歳入、歳出と書かれてあった。歳出のグラフで一番割合が大きいのは、社会保障。歳入での一番は、特別公債、次に消費税、所得税となっていた。また、その後の先生の説明で、近年、社会保障の金額が大きく増加していること、公債とは国や地方公共団体が財政の収入を補うために、将来世代の負担となる借金だということがわかった。また、消費税や所得税、法人税なども、国の大切な収入になっているのだなと思った。
 国の歳出で一番割合が大きかった社会保障について詳しく調べていると、介護についても、社会保障の中に入っているのだとわかった。それまで、祖母の介護にかかる費用は、すべて母たちが払っているものだと思っていたが、それは間違いだった。祖母が当たり前のように介護を受けているのも、税金があるからこそなんだと気付かされた瞬間だった。
 近頃、メディアでは、公債や増税の問題など、悪い点を強調しているように感じられる。確かに、問題を発信し、人々が自分の意見を持つことは大切だが、税金のおかげで、今の自分たちが支えられているのだということを忘れてはいけないと思う。一人ひとりの意識が大切なのだ。
 僕は、今回調べたことを通して、税金への考え方が変わった。祖母が受けている介護というのは、僕たちが払っている税金の使い道のほんの一部で、他にもたくさんの恩恵を受けている。例えば、教育、医療、そして最近話題になっている子育てなどだ。人として生きている以上、税金はなくてはいけないものだと思う。だからこそ、大人になって、税金を払う額が多くなっても、嫌な顔をせずに払っていきたいと思う。

 
【国税庁HP】
https://www.nta.go.jp/about/organization/nagoya/education/sakubunmeibo.htm