麗澤瑞浪中学・高等学校

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2019.03.05 教員コラム

よいことをよい心で

道徳科主任 野中康弘     vol.33

 私は、麗澤瑞浪で教員生活を40年以上送ってきた。激変する社会にあって、学校はそれまでの社会に必要な人材養成機関というよりは、学校での生活や経験を通じて「学ぶことの意味」や「リアリティのある学び」を得る場と変化してきた。そのような中で、新しい指導要領では授業においても「生きた子供たちとの複雑な活動の中でどう発問し、子供たちとどのようにかかわり、協働させることにより問題解決に結びつけていく」という姿勢が求められている。協働させるには、教師の明確な発問と、協働のルールの徹底、発表によって他者との意見を共有し、子供の集団に他者を思いやるという雰囲気を作る必要がある。そのようなコミュニティーづくりが「あの子が居て楽しかった。」といった人間関係につながる。バーチャルな時代にリアルでつながる安心感のある社会づくりへの第一歩である。

 

 道徳教育の目標は「社会の安定や向上に寄与する良き国民の育成」であろう。いや、「世界のどこにだしても恥ずかしくない道徳心を持った若者の育成」ともいえる。

 そういう若者を育てるためには、教える先生にもそれに見合った見識が必要となる。教員の仕事は多忙であり、働き方改革で残業時間の上限が議論されている。かく言う私にも、時間がなくて十分な授業の準備をする余裕や、生徒の前に立つのに心の余裕がない日もある。しかし、教師の原点を忘れてはならない。生徒の健全な心の発達を自分の気持ちの中に置くことに、多くの時間がかかるとはいえないからである。

 本校の道徳教育で展開されているのは、「感謝、思いやり、自立」の心の育成を基に、今の自分の命や環境を支えているのは何なのかに気付かせ、それを自分が受けている恩恵ととらえさせ、命のリレーランナーとして後世にどのように伝えてゆくかを考えさせるものである。さらに、日本の伝統文化や、日本人らしさ、日本の発展の礎を築いてきた人たちについても、その良い面に触れさせ、今の自分自身や日本人であることに自信が持てるような自己肯定感につながる授業の展開を目指している。中学校ではこれに加えて、社会生活でのマナーやいじめについても扱う。

 道徳の実行のとりかかりとして、トイレのスリッパそろえや、公共交通機関で席をゆずること、家庭で家事の手伝いをすることなどすすめている。反抗期特有の反発を示していたある生徒が、親のことを思いやって家の手伝いをしたり、学年を経るごとに周りの仲間を承認するようになったり、相手のために心を添えて行動したりするのを見ることは楽しいものである。我々は中高6年間または高校3年間にわたって、「よいことをよい心で行うこと」「善行の積み重ね」を生徒にすすめている。それとともに、教師である自分たちもよい心でよいことを実行するという面では生徒と同じ地平に立つ。本校で言われる師弟同学の精神である。

 実際、中高6年間または高校3年間に道徳の授業を受けてきた生徒の大部分が、最後には道徳の必要性を前向きにとらえた感想を書いてくれる。そのような生徒を一人でも多く育てていくのが道徳担当の教員の仕事だと思っている。

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