麗澤瑞浪中学・高等学校

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2014.01.25 教員コラム

本を読んで豊かな人生を

図書館司書 井上尚子     vol.6

年間8万冊も出版される本の中から、生徒の顔を思い浮かべながら、1冊1冊選び購入する。本が届いたら登録と装備をして新刊コーナーの棚に置く。(大丈夫、いい顔してる。いってらっしゃい。どうかみんなに読んでもらえますように・・・)祈る気持ちで本を並べていく。生徒が手に取り「この本おもしろそう、借りよ~」 ああ、良かった、目にとまったね、ありがとう。

麗澤瑞浪の自学センターは校舎の真ん中に位置し、広々としたスペースと窓外の絶景に恵まれています。全国の学校図書館の4倍の予算で揃えられた新刊、読み継がれている名著、豊富な参考図書などが読み手を待っています。また、週に4日の朝読書が1年中確保され、学校をあげて読書を推進しています。

私は以前、公共図書館で司書をしていましたが、学校図書館司書としてこの学校に勤務して5年になります。勤務してすぐにとりかかったのがコーナーづくりです。今では「話題の本」「部活本」「小論関連本」「図書委員のお薦め本」など全部で12のコーナーがあります。時季にあったテーマを決めてつくる月替わりの「テーマ本」コーナーでは、季節感を演出し変化をつけています。大人気なのは「おもしろ本」コーナーで、笑える本から、自然の驚異的な世界、様々な驚きを感じる本を集めていて、いつも生徒が集まっています。

司書の仕事は一言でいうと「本と人をつなぐ」こと。そして、そのために大切なことは、本をよく知り、利用者をよく知ることです。本を選ぶことに努力を惜しまず、同時に皆がどんなことに関心を持っているのか、何を求めているのか、いつもアンテナを張って考えています。生徒にも先生にも「この本きっと好みだと思う、ぜひ読んでみて」と時々押し売りもします。

本来子どもたちは本が大好きです。司書の私は、生徒の興味や意欲を刺激し心が育つ本を揃え、生徒と本との出会いを助けるだけです。面出し(本の表紙が見えるように置くこと)の本を毎日変えたり、違う分野の本を関連付けて並べたりと、工夫を重ねることで貸出数は増え、本校は岐阜県の普通科高校で1人あたりの貸出冊数がトップになりました。本校の生徒は本当によく本を読みます。1年間で450冊も読んだ生徒もおり、こんなに読んで勉強はだいじょうぶかな、と心配になるくらいです。

本を読むことの意義を、私は「知ることにより他者を認め、受け入れること」と考えています。そして、図書館とは「どんな世界へも通じる扉を持っている場所」です。この自学センターで、より多くの生徒が世界への扉を開けてくれることを願っています。そんな思いを込めて、生徒にぜひ薦めたいと思う本には「司書お薦め本」の表示を貼っています。「司書さんが薦めてくれた本はハズレがない」と言ってその本を手に取ってくれる生徒もいます。「本が大好きになりました!」と言って卒業していく生徒もいます。司書としてこんなに嬉しいことはありません。

生徒一人ひとりにとって大切な本と出会えるような図書館をめざして、情熱と愛情を持って仕事を続けています。
今日も「司書さん、この本おもしろかった~。次の本紹介してください!」という声が聞けますように・・・。

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