スマートフォンが日本で使われるようになってからおよそ10年、今ではAIやドローンなど科学技術の発展とともに社会は目まぐるしい進化を遂げています。このような変化に対応して教育も変化しなければなりません。また、今回の新型コロナウイルス感染防止に伴う全国的な休校措置によって、その重要性はますます高まっています。
ICT機器(タブレット、電子黒板など)を使うことの意味はたくさんあります。知識を伝える時間をICTで短く分かりやすくすることで、その知識を活用するための練習時間を増やすことができるのがその一つです。演習時間やPBL(Problem-based Learning、問題解決学習)の時間を増やすことができるとともに、生徒全員の回答状況を瞬時に把握することができることにより、一人ひとりにあわせた課題提供などの対応が可能です。
令和2年度は「海外姉妹校との交流会」「国際社会の最前線で活躍する社会人との交流」など、岐阜の地にいながら国内外問わず多くのつながりを持つことができました。ICT技術の発展により多くのチャンスが生まれますが、それをどう活かすが大切です。いつの時代も人と人とのつながりが社会生活の基礎となります。人のつながりは、本校が教育理念に基づき大切にしていることですので、より一層の学びが生まれます。
授業で先生に指名されて発間に答えられなかった、もしくは間違えるのが恥ずかしくて答えることができなかった経験、また大学入試などでも必要となる記述式問題も正しい答えを聞くまで書けなかった経験はありませんか。ICTを活用することで授業内の回答率が上昇し、紙のテストでの論述問題の解答字数が上昇したというデータがあります。また、部活動でも自分たちの動きを録画で確認し、主体的にPDCA(Plan Do Check Action)サイクルを回します。
ICTツールは子ども達にとって「毒」であるという話をよく聞きます。例えば、スマートフォンの使用では調べ物以外に音楽・ゲーム・SNSなどの誘惑がたくさんあります。しかし、私は「毒」だけでなく「薬」にもなると確信しています。学習のためのアプリやオンライン英会話などICTツールがあってこその取り組みがあり、学びの幅を広げることが可能です。これからの時代はICTツールを使わないのではなく、「どう使うか」という意義を理解し、正しく使えるようになることが大切です。情報収集においても単層的ではなく、複層的に考える力を身につけていきます。 (ICT担当 峰田浩司)
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