2014/5/9

師弟同学~互いに寮生活で高め合う

中学1年男子寮チューター 藤田知則

 中学1年生男子寮(C9寮)のチューターを担当して、今年度で10年目となりました。私の仕事は、小学校を卒業したばかりの生徒さんをお預かりして、1年間共に寮で生活をしながら教育することです。(中学生の寮は、1階に教員家族が居住し、2階・3階に生徒が居住しています。)中学生の時期は、感受性も豊かで人格形成においてもとても大切な時期です。さらに、麗澤瑞浪で過ごす最初の年は、今後の学園生活を左右する大切な1年間です。6年間の麗澤教育の土台を作る期間とも言えます。そのような大切な時期の生徒さんをお預かりして、保護者に代わってお世話させていただくので、その責任はとても大きいと考えています。

 私が常々大切にしている考え方があります。それは、『師弟同学』という考えです。教師は生徒に対して教えるだけの立場ではなく、生徒と共に常に学び続ける存在でなければならないという意味です。この考え方をしっかりと持っていると、新人のときには、虚勢を張ることなく、まだまだ自分には学ぶべきことがたくさんある、と素直な態度で教育に当たることができます。年を重ね、次第に要領がつかめてきても、おごることなく謙虚な姿勢で教育に当たることができます。共に学び、共に高めていこうという気持ちを持つことで、責任の大きなチューター業務にも、臆することなく楽しみながら取り組むことができています。

 寮は教育の場であると同時に、寮生にとって第2の家です。学校でどのようなことがあっても、寮に帰れば安心できる。悩みや不安を相談できる大人(チューター)がいて、共に泣き・共に笑うことのできる仲間がいる。心の安定を保つためにも、とても大切な空間です。
 教師と生徒が一つ屋根の下で共に生活するということは、教師の家庭での姿も含めて、すべてを生徒に自己開示することになります。この関係性が、深い信頼関係を生み出すものと考えます。また、生徒同士も24時間一緒に生活をするので、長所も短所もすべてを見せ合い、受け止め合うことになります。だからこそ、日々さまざまなドラマが展開されますが、みんなで乗り越えることで、強い絆で結ばれた一生涯の友達ができ、包容力のある生徒たちが育っているのでしょう。
 今年度もC9寮で9名の寮生たちと、新しい生活をスタートさせました。これからどのようなドラマが展開されるのでしょうか。期待以上に大きく成長し合う寮生の1年後の姿が楽しみです。

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