2013/9/25

部活動を通して人を育てる

特活指導部長 森本展健

 「勝てる、勝てる、勝ちつつある、勝った、ありがとう。途中困難、最後必勝。この勝負いただきます。」私が担当する高校女子テニス部が団体戦の前に部員全員で手をつないで叫ぶ言葉です。
 ずいぶん前に卒業した部員が叫び始めたこの言葉。このころから、結果に恵まれるようになった気がします。この言葉のポイントはやはり「ありがとう」にあります。今まで頑張ってきた部員同士に、先生方に、相手校に、応援に来てくれた保護者へ、そしてこの舞台を用意してくださった多くの人への感謝の言葉。麗澤瑞浪で教員をやっていると、子供たちに逆に教えられる機会が多いことに気づかされます。
 麗澤瑞浪は中学1年生から高校2年生まで部活動に全員加入となっています。運動系の部活動にせよ、文科系の部活動にせよ、3年間、6年間、自分たちの目標に向かって一生懸命頑張っている姿は、私たち麗澤瑞浪の教員の誇りでもあります。

 春、高校男子テニス部の生徒たちが、インターハイ前に歌う応援歌の練習を始めます。選手はその歌を聴きながら、自分を鼓舞し、厳しい練習に取り組んでいます。応援歌を歌っている生徒は、残念ながら選手には選ばれなかった生徒たちです。しかし、誰もが声を枯らして応援歌を歌っています。声で、一緒に戦っているからだと思います。
 夏、野球部の生徒たちが応援歌の練習を始めます。やはり全力で歌っています。太鼓も自分たちで叩き、一人一人の応援歌を覚えていきます。彼らもレギュラーの座を勝ち取れなかった生徒です。しかし、決して手を抜くことはありません。

 本校の剣道部は、男女ともインターハイ、全国選抜大会の常連校です。特に女子団体は、24年度の全国選抜大会優勝、25年度のインターハイ準優勝校です。監督の谷垣先生は全国大会の報告会で、全校生徒にいつも訴えます。「夢を持ち続けていれば、必ず叶う。」そして、「全国の舞台で戦う選手たちが頑張れるのは、その舞台に立てなかった生徒たちの頑張りがあったからだ」とも伝えます。
 私たちは、自分一人で生きていくことも、何かを成し遂げることもできません。しかし、周りの人と助け合い、支え合うことができれば、きっと大きなことを成し遂げることができると思います。
 今の時代、一生懸命になることが、何やら気恥ずかしいことのように思われがちですが、麗澤瑞浪の部活動に燃えている生徒たちは、いつも一生懸命に取り組んでいます。それが当たり前、という雰囲気があります。私は、これが大切なことだと思います。たった一度きりの中学、高校時代、何かに夢中にならなくては損ではないですか。そして、ここには、夢中になれる何かがあります。是非、探してみてほしいと思います。

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